下を向いて歩いていたら
何もみえないでしょう。

幸せになりたいと願うなら
うだうだ御託を並べる前に
顔をあげなさいよ。

幸せなんていらない、
そんなものはないというなら
今そこで落ちる勇気を見せて。

そんな勇気、私が丸めて火に投げてやる。


限界なんてない。
無理だと言ってるのは言葉だけ。
自分は他の人と違うのよ、っていうセリフは
聞きあきたわ。

同じ人なんていないでしょう。

みんな全く違うでしょう。

同じことを考えてるなんて幻想でしょう。

そんな小さな命綱なんてはじめからないから
淡い期待は捨てなさい。


弱い弱いと言って
泣いて、誰も気づいてくれなくて
でも本当は誰かに気付いてほしくて
いややっぱり気づいてほしくなくて
何がなんだかわからなくなって
崩壊しそうなのに
崩壊しないのは

生きていこうとあなたが思っているから。


空腹のときに食べる食べ物の味を
朝目覚めた時の光を
冬の炎のあたたかさを
目をとじた瞬間の安堵を
心が燃えるほどの感情を

あなたが知っているから。


安息を求めるなら
ゆっくりやすめばいい。

でもやすんだあとの世界に
やすらぎなんてない。

走っている中にやすらぎを自分で作りなさい。


甘えたいなら
だれかにすがって甘えれればいい。

でもどんなに甘えても
あなたは一人でしか立てないのよ。

あなたの体はひとつだけ。



あなたなら歩いていける。
走っていける。
飛んでいける。


他の誰が疑っても
自分自身でも気づけなくても
私は知ってる。



すべての恋人につぐ

エレファントカシマシ-悲しみの果て